huhtikuu 10, 2005
■パリへ行ってきます・・・プロローグ
諸事情ございまして、4月26日から5月10日まで、パリへ行ってきます。
26年生きて初めての海外旅行です。
実はそれ以前に一度、海外に行くチャンスがあったのですが…
思えば22歳のころ。
小さいころから外国に憧れ、日本史よりも世界史が大好きで、
気がついたら西洋史学専攻にいた僕にとって、
海外旅行に行ったことがないことは、密かなコンプレックスでした。
2ヶ月もある大学の夏休み、その前半1ヶ月を毎夏恒例のアルバイトで過ごしました。
同じバイトの先輩たちの武勇伝、40カ国以上回ったとか、モンゴルでバギーを運転したとか、
そんな話を聞いてはまだ見ぬ風景を妄想し、覚めてからは鬱屈が募りました。
いまやバイトも終わり、休みは残り1ヶ月。先月の給与が20万。
…行くしかない。
手続きも要領を得ないままパスポートを申請、パスポートケースと電子辞書を購入、旅行代理店で情報収集、ガイドブックを広げては旅の計画を立てる。レストランのバイトも休みをもらい、覚束ないなりに準備は着々と進んでいました。
ところが、家に帰ってテレビをつけたら、飛行機が国際貿易センターに突っ込んでいました。
立てていた計画では、現地に到着後まっ先に登ろうと思っていたビルです。
背筋が凍り、僕は旅行の手配を止めました。
パスポートが交付されたのは、その日でした。