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tammikuu 01, 2006

2005年広告ベスト10

2005年はお世話になりました。
2006年もよろしくお願いします。

ごあいさつ代わりにまずは、年末に発表予定だった2005年の個人的広告ベスト10を発表します。

●第1位 サッポロビール サッポロSlims(TV/博報堂)
「かるくヤバイ」は流行語にもなった。2005年を言い当てた言葉だと思う。ほかにも「あなたの代わりにモロモロ気にしておきました」って、書けそうで書けない。商品広告として一番よくできていたと思う。

●第2位 日本IBM 企業広告「HELP DESK」(新聞/オグルビー&メイザージャパン)
PC製造部門を中国のレノボに売却したIBM。ソフトウェアやビジネスソリューションを提供する企業として生まれ変わった姿をさわやかにアピールした。サービス内容を簡潔にまとめたレシートが効いている。

●第3位 日本リーバ Dove「リアルビューティ」(ミックス/未確認)
今年いちばん思想的に印象が強かった広告。美しさの定義を変えようと試みた。銀座4丁目のビルボード投票などさまざまなメディアを駆使して展開したキャンペーン。

●第4位 NTTレゾナント goo「教えてgoo」(ミックス/電通)
gと8って似てるね。8周年の検索サービスgoo。ネットサーフィンの質感を保ったポスターで駅貼りジャックや屋形船広告など効果的にメディアをミックス。ずらずら書かれている文章はつい読んでしまったし、何かと気になる内容だった。

●第5位 公共広告機構 エイズ予防財団「見えない連鎖編」(中吊り/大広)
「カレシの元カノの元カレを知っていますか。」アフリカではエイズが社会問題として扱われている。一人一人の自覚や責任、思いやりが最後は防波堤になることを、生活の言葉で鋭く突いたコピーだと思う。

●第6位 日本新聞協会「新聞広告を広告する」新聞広告結果発表
2004年の広告だけど。僕はことし、生まれて初めて海外に行った。海外の新聞には主張があった。それだけに際どい内容もあった。でもそれが健全だろう。新聞っぽさを保ちながら、新聞とその広告にそういうあり方を示した意味は大きい。ブッシュを茶化すことは「アホでマヌケなアメリカ白人」(?)とかでエンターテイメント化しされていて、そういうすでに開通しているルートを使った抜け目なさ。

●第7位 ライフ ライフカード「海外出張編」(ミックス/I&S BBDO)
テレビやポスターからwebへの導線を引いた広告。打算とか紳士的とか速攻とかそういうカード、確かに自分も持ってる。ドラマの面白さもあるけれど、そういう見に覚えのある選択の風景をカードを切ることとして具体的に見せたところが、ただの面白い広告に終わらなかった要因。

●第8位 NTT東日本 フレッツ「人の住む家」(TV/電通)
※資料なし
(朝、田舎に引っ越した父親と息子家族がテレビ電話で話をしている。夜、会話に夢中になった孫が寝入る。テレビ電話を叩く息子。「親父、親父風邪引くよ。ほら、コウタも。親父も。」)
こういう生活風景に体温を感じた。

●第9位 森永乳業 リプトンP500(ポスター/博報堂)
※資料なし
(イングランドの野原で晴天を思い思いに楽しむ、異国の女子学生たちはみな裸足。手にはリプトン・イエローラベルの紙パック。)
渋谷駅で見た。B判を横に6枚つなげて掲出され、電車を下りてから階段まで歩くあいだ、この風景を楽しむことになって「紅茶でも飲もうかな」なんて気にさせられちゃうのでした。そのとき一緒にいたnatsucoさんは「ドキドキするね」と言っていた。そんなこと言われた俺がドキドキしちゃったじゃないか!なんて甘い思い出も選出理由。笑

●第10位 富士急ハイランド「棺桶墓場」(TV/電通)
※資料なし
(さわやかな音楽に合わせて回転する棺桶。飛び散る水しぶきは涼しさを感じさせる。棺桶から出てきた異国の中年がびしょ濡れでプハー。コワイ!」棺桶墓場 DEBUT!)
なんだかミョーなインパクトのあるCMだった。初見では何の広告かわからなかった。夏だし、棺桶墓場って名前で富士急ハイランドだったらお化け屋敷だよな? いろいろ考えてみたら、同時期によく出稿されるビールCMのパロディだった。記号的なお遊び。取るのも難しい変化球だったけれど、印象が強かったので入賞。

●特別賞 反戦団体「WIN WITHOUT WAR」反戦広告 [PDF]
They lied. They died. 4人の嘘つき。1900人の死者。その原因と結果は重く受けるべきだが、英語だからこそできる韻と表現が印象的だった。

●特別賞 デザインバーコード
もっと商品パッケージが楽しくなる可能性に期待。

▼その他、気になった広告
無印良品のポスター/ファイブミニ「おなかの中は、顔にでる。」/新宿ミロードのポスター、夏まですごいかわいい子が出てた/資生堂uno「ヘンシン」/東京ジョイポリスの新橋駅ピロー広告/東京郵船のフネ/カッシーナのカーテン など。

●BAD広告 ホワイトバンド
SHIHOとか、出演者の佇まいがかっこよかった。でもやっぱり、商品そのものの意図がわかりにくいのはだめです。図らずも慈善活動のあり方に一石を投じたCM。

投稿者 shoshirock : 02:25 AM | コメント (861)